<取材先>医療法人社団吉田眼科
外来診療から日帰り手術まで地域の眼科ニーズに対応
札幌市電・山鼻9条停留所から徒歩1分、札幌市営地下鉄中島公園駅からも徒歩7分とアクセス良好な場所に4階建ての自社ビルを構える吉田眼科医院。網野泰文院長は、叔母にあたる先代院長から2006年に同院を承継。先代から数えて60余年の長きにわたり、地域の眼科医療を支えています。同院がある中央区の西創成地区を、「ターゲットを絞りにくい場所」と網野院長は評します。
「商業地でも住宅地でもなく、あえて言えば賃貸マンションが多いですが、定住する人は少ない印象です。患者さんは子どもからお年寄りまで幅広く、新規も多い。特定層にこだわらず、幅広い眼疾患に対応できるようにしています」
実際に、小児では視力低下や弱視、中高年は生活習慣に起因するドライアイ、高齢者は緑内障や白内障など対応疾患は多岐にわたり、ビル内に手術設備も完備し、白内障の日帰り手術も行われています。また、眼科診療における大切なパートナーである視能訓練士による、視力検査や眼鏡・コンタクトレンズに関する指導にも余念がありません。地域で治療が完結できるように、万全の体制を整えているのです。
長く患者を支えるべく承継を地域にPR
36歳で同院の経営を引き継いだ網野院長。「意識したのは、私が当院を承継したことを地域に知ってもらうことと、先代のころから通い続けている患者さんが不満を感じないようにすることでした」と、振り返ります。
そこで、地域の雑誌や駅の看板に広告を出したのはもちろん、自院のHPも制作し、積極的なPR活動に勤しんだそうです。そのうえで、患者にもより丁寧な診療を心がけた結果、代替わり後も、先代から通う患者が離れることなく、2世代、3世代にわたって家族で通う患者も多いといいます。
なお、院名の「吉田」は先代の姓ですが、長く地域に親しまれてきた名称であることからも、先代との相談のうえ、院名は変更しないままでいるそうです。また、周辺で同じように承継開業した院長仲間が何人かいたことも、大きな助けになったといいます。
自身を「町医者」と称する網野院長。その役割について、「いつでも誰にでも、同じ態度で迎え入れる存在であること」だと話します。
「さまざまな患者さんが来院しますが、誰にでもフラットな姿勢であることをモットーとしています。困ったときにいつでも駆け込めるように平日は休診日も設けていません。地域で長く診療することが一番の貢献なので、私もスタッフも健康第一でありたいですね」
制作:㈱日本医療企画
(取材年月:2020年2月)
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