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<著者> 株式会社M&D医業経営研究所 代表取締役 木村 泰久 認定登録医業経営コンサルタント

新規患者の獲得、継続患者のつなぎ止めは歯科医院に限らず重要ですが、とりわけ歯科診療の場合、競争も激しいだけに常に地域や患者のあいだでの「認知度」に気を配る必要があります。そこでのポイントは「投資額」より「工夫」が決め手のようです。

目次
01:野立て看板による情報発信
02:待合室の掲示板での情報発信
03:院内報の発行
04:メルマガやブログ、ツイッターなどによる情報発信
05:院内セミナーやイベントの開催
06:院外セミナーの開催
07:お祭りなどへの協賛や参加

貴医院では、地域に向けて何らかの情報発信を行っているでしょうか。近所に突然新しい歯科医院が開業したり、古い歯科医院がリニューアルしたり、競合条件は常に変化しています。

常に選ばれるだけの魅力がなければ、新患の獲得はおろか、継続患者の来院も期待できません。地域への情報発信によって認知度を上げ、選んでもらえる可能性を高くする必要があるのです。

効果的な情報発信ができれば、他の医院より認知度を高めることができ、来院患者数の増加が期待できます。弊社のクライアント歯科医院で実施している種類と実例をご紹介しましょう。



1)野立て看板による情報発信

コンビニの駐車場など目立つ場所に大型の野立て看板を設置し、外科的侵襲のあるインプラントをあえて行わないことを伝えている歯科医院があります。自医院の主張を発信することで、賛同する患者さんが来院する可能性が高くなります。

2)待合室の掲示板での情報発信

 院内に、地域の皆さまに解放する掲示板を設置して、地域の方々が自由に音楽会や展示会、運動会などの地域イベントの案内を掲示できるスペースを作っている医院があります。

3)院内報の発行

院内報を毎月発行して、歯科に関する話題、歯科のマメ知識、院内ニュースなどを掲載し、地域の高齢者施設に持参している医院があります。

4)メルマガやブログ、ツイッターなどによる情報発信

メールマガジンやブログ、Instagramなどを通じて、新しい医師やスタッフの紹介、院内イベントの案内、などのニュースを伝えています。

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5)院内セミナーやイベントの開催

多くの歯科医院で、インプラントセミナー、矯正セミナーを開催したり、歯と口の健康週間や、クリスマスなどに、子どもの絵の展示会などのイベントを定期的に開催したりしています。

6)院外セミナーの開催

公民館などで高齢者の口腔管理を講演したり、保育士と歯科衛生士が地域の保育園で歯みがき教室を開催したりしています。

7)お祭りなどへの協賛や参加

地域のお祭りやイベントに、スタッフと一緒にお手伝いしたり、踊りチームを結成して参加したりといった地域の催しものに積極的にかかわっています。

地域への情報発信は決して難しいものではありません。口腔内の健康管理や、むし歯・歯周病の予防、口腔疾患と全身疾患の関係など、歯科医師や歯科スタッフには当たり前の内容でも、地域の一般の人々には未知で、知りたいと思っている情報がたくさんあるのです。

認知度の向上対策にはあまりお金はかかりません。しかし、継続することで大きな効果が得られるのです。ぜひ工夫してみましょう。


監修:㈱日本医療企画
制作年月:2022年3月


ランキング.jpg収入・費用.jpg2202208 サムネ - .jpg開業.jpg202208 サムネ - コピー.jpg

PROFILEプロフィール

株式会社M&D医業経営研究所 代表取締役 認定登録医業経営コンサルタント

木村 泰久(きむら・やすひさ)
1972年、関西大学商学部卒業。同年飛島建設に入社。2002年、 M&D医業経営研究所を設立。同年、文部科学省からLEC東京リーガルマインド大学教授号授与後、同大学教授就任。06年、M&D医業経営研究所を株式会社に改組。13年、公益社団法人日本医業経営コンサルタント協会歯科専門分科会委員長に就任。

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