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<取材先> 株式会社ありがたい 取締役社長 井手 雄大


都内で1カ所、埼玉県内で2カ所のデイサービスを展開する株式会社ありがたい。
新型コロナ禍においても、稼働率は90%を超えるデイサービスもあるなど、新型コロナに影響されない秘訣はどこにあるのでしょうか。

目次
01:デイのほうが"安心"という環境を整える
02:人を大切にできる職員だから信頼感が生まれる

デイのほうが"安心"という環境を整える

地域密着型デイサービスありがたい池袋がある場所は、JR池袋駅から徒歩10分程度の住宅地です。

「定員10名という限られた人数ではありますが、2020年3月から6月の稼働率を見てみると、一番低い4月でも92%を維持しています。5月以降は95%に伸びるなど、新型コロナによる影響をほとんど受けていません」と話すのは、同社取締役社長の井手雄大さんです。

さいたま市内で展開している他の2カ所(大宮:2020年5月60%、2020年3月90%、浦和:2020年4月47%、2020年6月70%)と比べても、池袋が安定しているのがわかります。
実際、緊急事態宣言が出ている中であっても、同デイの利用を控えたのは1人です。それも、家族の要請で1カ月程度利用を控えた方であり、5月半ばからは利用を再開したといいます。

なぜ、高い稼働率を維持し続けられたのか――。
その理由を、迅速な衛生管理体制の構築とその周知徹底を前提としたうえで、「職員が家族やケアマネときちんと信頼関係を築けているから、安心して送り出してもらえたからではないか」と、井手さんは分析します。

池袋の利用者は、独居ないしは夫婦で生活をしている人が多く、二世帯同居などは少ない傾向にあります。

「自宅に一人でいるよりは、ありがたいにいるほうがよっぽど安全であると、判断されたのではないかと思います。利用を控えていた方も、当デイ以外のデイにも通っていましたが、利用を再開したのは当デイだけということを考えると、安心感とともに通う意義があると感じてもらえているからではないでしょうか」と井手さん。

反対に、浦和や大宮は同居家族がいる利用者も多く、「心配だからこそ家にいてもらおう」という、利用者の家庭環境が利用に影響したと考えられるといいます。

通う意義という点で言うと、元々同社ではそれぞれのデイごとにコンセプトを明確にもち、デイに合ったターゲットを集客しています。

池袋の場合は都心部にあるため、いろいろなデイサービスを見比べて決めた人も多く、集合レクを嫌がったり、食べ物にこだわりがあったり、早朝や延長などの柔軟な対応を求めるなど、一律なサービスではないものを求める利用者が少なくないです。

つまり、「デイに通いたい」ではなく、「ありがたいに通いたい」という意識が高い利用者が多く、それが新型コロナ禍にあっても、「通うのが当り前」の場となり、稼働率の維持につながったのでしょう。

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人を大切にできる職員だから信頼感が生まれる

また、ケアマネジャーとの関係性も稼働率には関係してきます。井手さんは、利用者の受け入れを打診されたら、ケアマネの話だけで受けるかどうかを決めるのではなく、利用者と会ったうえで判断するといいます。

そのため、「コンセプトは掲げていますが、『ありがたいならどうにかしてくれるのでは?』という形で、ケアマネから相談を受けることもあります」と井手さん。

日頃の営業活動も功を奏し、リハデイありがたい浦和では、2020年4〜5月にかけて稼働率は落ちたものの、ケアマネからの新規の問い合わせは途切れないなど、ケアマネからも「必要」とされている様子が垣間見られます。

さらに、利用控えが少なかったことの根底にある要因として井手さんが考えるのは、「家族との信頼関係」です。信頼関係があるからこそ、「ありがたいは感染の不安がなく通えるデイである」という認識が利用者・家族にも生まれます。

そのような関係性を築くうえで同社が大切にしているのが、「自分の親を預けたくなるような安心安全で心寄り添う介護」という理念です。
心寄り添う介護とはどのようなものかを、井手さんは次のように説明しました。

「ここに来ているご利用者は、誰かの大切な方です。その大切な方を大切にしてもらっていることがわかると、うれしく感じていただけます。そこから、私たちを頼りに感じていただけるようになり、信頼感を得てもらえる。そう思ってもらえるケアの必要性を、職員には常々伝えています」
この「誰かの大切な人へのケア」を徹底するうえでは、職員教育が必要だと指摘します。

「もしも僕が職員の大切な人をないがしろにしたらどう感じる? と問いかけたうえで、別のお年寄りがないがしろに扱われたら客観的にどう見えるのか、どのように関わるとうれしいのか、自分なりの答えを出せるようにしていきます。自分で考え、答えを出すというインプットとアウトプットを繰り返すことで、人の気持ちを考えて行動できる人材に育てています」

こうした人材を育てることで、「ありがたいなら大丈夫」と周囲から信頼されるようになるわけです。
井手さんをはじめとして、ありがたいの職員たちが行っている新型コロナ禍でのサービスは、決して大がかりなことでも、目新しいことでもないです。

しかし、日頃行っている身近な人との関係性づくりが、新型コロナ禍においても「ありがたいなら大丈夫」という安心感・信頼感につながり、利用率が維持されたのでしょう。


制作:㈱日本医療企画

取材年月:2020年8月



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株式会社ありがたい 取締役社長 井手 雄大

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