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<取材先>有限会社新井湯 介護部長 渡邊 扶美

デイサービスセンター湯〜亀 管理者 渡邉 千尋


良いもの、質の高いもの、ユニークなものと大勢の人に認められるものを構築して的確に情報発信すれば、自社・自法人のブランド力の向上に直結します。それは「ものづくり」を行う製造業だけに留まりません。無形のサービス=対人サービスである介護でも可能なことです。

優れたサービス、ユニークなサービスは人の耳目を集められます。アイデアをどのように活かし、どのように浸透させていくかは、大きなカギになります。

目次
銭湯とデイサービスの一体化で地域に浸透
▸手足を伸ばせる大浴場は魅力的
▸サービスの質の高さが地域に浸透

銭湯とデイサービスの一体化で地域に浸透

手足を伸ばせる大浴場は魅力的

一般の住宅にも集合住宅の個室にも風呂やシャワーが普及した結果、大都市と地方都市とを問わず、年々銭湯は街から姿を消しています。

しかし、大浴場で手足を伸ばしてのんびりとお湯に浸かれることを魅力的に思う人はいるし、飲食機能なども付加したスーパー銭湯のなかには、人気を博しているところもあります。

「私ども『デイサービス湯〜亀(ゆ~き)』は、原点は銭湯であり、そこに、ほかの事業所にはないユニークさがあると思います」と語るのは、同事業所の責任者である渡邉千尋さんです。

同事業所は、「新生湯」という屋号で銭湯を経営する有限会社新井湯が運営しています。
銭湯の広々とした脱衣所を、昼間はデイサービスのホールとして活用し、食事やレクリエーション、機能回復訓練などの場としています。

介護99_新井湯PH04.jpg

女湯の壁には、鳳凰が見事な背景画で描かれる。現役の銭湯ならではの設えだ。


入浴時間にはそのまま銭湯の大型浴槽に入ることができます。
サウナ、歩行訓練のできる水流浴槽など各種の浴槽があり、壁面のタイル画は、間違いなく銭湯であることを感じさせてくれます。銭湯としての営業は、デイサービスの利用者が帰宅後の15時半から始まります。

もともとは2000年に、地域に入浴が困難になった高齢者が増えたことから、従業員がヘルパー資格を取り、そうした高齢者を送り迎えし、銭湯への入浴介助を始めたことにあります。
そして、2003年に、現在のスタイルのデイサービスセンターをスタートさせました。

「銭湯の常連のお客様が高齢になって、そのままデイのご利用者にスライドしてくるという形で、徐々に増えていきました」と、渡邉さんは説明します。

利用定員18人未満の地域密着型デイサービスですが、利用率は高く、9割程度を維持しています。
大浴槽に皆で一斉に入浴し、和気あいあいとした雰囲気で楽しめます。人気の理由はそこにあります。

こうして昼はデイサービス、夜は銭湯という営業スタイルが定着したのです。

介護99_新井湯PH03.jpg

手足を伸ばしてゆったりと入れるのが大きな浴槽の利点。
新型コロナウイルス流行前は、大勢で一斉に入り、会話も弾んだという。

サービスの質の高さが地域に浸透

デイサービスが成功を収めると、2004年に訪問介護を開始。その後は、居宅介護支援、訪問看護、サービス付き高齢者向け住宅などに事業を広げていきました。

「昭和27年以来続く銭湯として地域に育ててもらい、地域に恩を返し、利益を還元するという思いが強かったのです」と語るのは介護事業部長の渡邊扶美さん。
介護保険外の事業でも、フィットネスジム「P2M」や最寄りの荏原町駅周辺のスポット紹介や介護・健康づくりの相談窓口となっている「EBA4」などが地域の顔になっています。

新型コロナ禍では、2020年3月には利用者が2〜3人という日もあったと言います。
しかし、入浴時に3密とならないように呼びかけるなど衛生面で十分に配慮し、信頼を回復。「おかげ様で、今は概ね8〜9割の稼働率を維持できています」という状況だそうです。

「事業所の食事で出すお弁当が、大変に評判がよいですね。最寄りの商店街のお米屋さんにつくってもらっていますが、精米がよく、ご飯がとても美味しいようです」と言う渡邊さん。

他にも、常駐する理学療法士が考案した転倒予防体操のほか、健康づくりではフィットネスジムとコラボしたメニューもあると言います。
また、音楽療法士を招いての歌声喫茶も事業所内の良い雰囲気をつくり出しています。

「事業所が気に入ってもらえるのはお風呂がきっかけですが、デイの本質は、来てもらってADLの向上に取り組んでもらうことだと考えています。特に独居のかたが、この新型コロナ禍で出かけられなくなり、筋力が低下するとそれを回復させることも大変です。そうしたことを防ぐことこそが、私どもの役割です」と、渡邊さんは強調します。

珍しい銭湯+デイサービスを展開する湯〜亀は、地域の高齢者の自立支援の受け皿としてなくてはならない存在なのです。


制作:日本医療企画㈱
取材年月:2020年8月



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PROFILEプロフィール

PROFILE

有限会社新井湯 介護部長 渡邊 扶美
デイサービスセンター湯〜亀 管理者 渡邉 千尋

○有限会社新井湯
東京都品川区旗の台4-5-18
Tel:03-6304-0396

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