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<著者> 厚別ひばりクリニック 院長 野崎浩司 救急科専門医・麻酔科認定医

さて、執筆時(20年5月4日)に発表しましたが、新型コロナウイルス感染症(以下、新コロ)対策としての緊急事態宣言が今月末まで延長されることになりました。この3カ月ほどは感染防止のために面会制限を行う医療機関も多く、思った以上に挨拶回りや面談などは進んでいません。

当初の予定ではクリニック近隣の総合病院などへの挨拶回りを終えているはずだったのですが、実際は計3カ所(札幌市医師会厚別区支部長、副支部長、1施設の病院連携室)にしか挨拶できていない。緊急事態宣言が解除されない限り、これ以上は難しいでしょう。


そこで今考えているのは、自己紹介パンフレットを作成し、病院長や連携室、周辺施設や訪問看護ステーションなどへ事前に送付するという方法。もちろん、今回の流行が収まれば改めて施設まで挨拶に伺う予定です。


医療機関以外では、広告を掲載予定の地域新聞「まんまる新聞」や、近隣にある北海道情報大学などにも挨拶に行こうと考えていましたが、そこは医療機関への挨拶が終わってからアポイントを取る予定。

また、一緒に医療モールに入居予定の医師(4人)と、一度もご挨拶していないのも気になっていますが、こちらも現状が落ち着いて「3密」が許されてからになるでしょう。

挨拶回り以外にも、家具や什器のショールームが閉まっていて実物を見に行けてなかったり、機器展示を楽しみにしていた学会もウェブ開催や延期になったりと、細かい部分での予定も狂い始めてはいます。

 

理念を明示したホームページを開設

一方、まだ内容はスカスカではありますが、厚別ひばりクリニックのホームページを立ち上げて公開しました。開院5カ月前にHPを開設した目的としては、集患はもちろん、スタッフ募集の役割も大きいと考え、院長の挨拶とともにクリニックの理念も作成し掲載することに。

厚別ひばりクリニックの理念

①常に最新の知識や技術を学び、ガイドラインを遵守した診療を心がけてまいります。

②地域の皆様が住み慣れた地域で健康寿命を伸ばしていけるように、支えてまいります。

③患者さんはもちろん、スタッフやその家族まで幸せにできるようなクリニックの運営を目指します。


①は、ありがちですが、患者のためにも紹介先の若い医師などから陰で笑われることのないような診療を心がけたい。スタッフにも嫌がられない程度に勉強会もしていこうと思います(「クリニックに来たのに勉強会があるのはダルい」というようなスタッフはNG)。


②は、国の進める「地域包括ケア」そのものですが、かかりつけ医&町医者として、地域の施設や多職種とも積極的に絡んで「顔の見える関係」を構築していきたい。

③は、スタッフが働きやすく(母親が働きやすいシフトなど)、そして何かあれば(病気、家族の介護など)お互いに休みも取りやすい雰囲気、環境をつくりたい。スタッフ自身と家族の誕生日の計2日まで「特別休暇」を与えたりもしてみたい。「募集してもスタッフの集まらない時代に、そんなの無理。甘い」と諸先輩方は仰るかもしれませんが、スタッフが共通の目標に向けて、お互いに気遣いができ、長く勤めたくなるクリニックを目指していきたいです。

 

相見積もりで驚愕の価格差!内装業者も決定

HP公開にあたり、早急に完成させる必要があったのが、診療時間でした。リハビリやペインクリニックにおいては高齢者がメインターゲットではありますが、働き盛りの世代にも役立つためには、週2回程度は遅くまで診療する日も設ける必要があると考えていました。

近くに地下鉄ひばりが丘駅もあるので、仕事帰りに生活習慣病の薬をもらいに来たり、予防接種やリハビリの需要にも応えたい。他院で定期的な処方を受けているスタッフが、「遅くまで診療する曜日が固定されていれば、そこを目指して予定立てるので毎日遅くまで開く必要はない」と言っていたのを参考に決めました。

 

月・金

9:0017:30

火・木

9:0018:30

水・土

9:0012:30(午前のみ)

 

そして内装工事(C工事)に関しては、不動産会社が費用を負担して行う基本工事(A工事)の担当業者が決まらないため、設計事務所が早めに複数の業者に見積もりを依頼してそのなかで決めることになりました。

結論から言うと、高いところと安いところでは1000万円以上の価格差が出ることになった。そのなかで、医療関係の工事実績もあり、設計事務所からの情報も聞いたうえで、アイ・エム・コーポレーションに依頼することを決めました。

 

連載【第1回】はこちら ☞ 新米院長日記―開業への道― ネット検索で見つけた!誠実なコンサルタントとの出会い
連載【第2回】はこちら ☞ 収支計画作成を経て銀行が決定&SNSが夢を実現していく!
連載【第3回】はこちら ☞麻酔科時代の専門性を発揮しつつ高齢者が利用しやすいクリニックに

監修:株式会社日本医療企画

(取材年月:2020年6月)



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PROFILEプロフィール

厚別ひばりクリニック 院長 野崎浩司(のざき・こうじ)

●1995年、旭川医科大学医学部卒業後、同大学で麻酔科蘇生科研修医、同年10月砂川市立病院麻酔科に勤務。旭川医科大学、市立札幌病院等を経て、2007年、沖縄へ。琉球大学附属病院、浦添総合病院救急総合診療部等を経て、2016年より札幌市の環状通東整形外科副院長

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