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<取材先>ダンス・ド・サロンマキ 管理者・生活相談員 牧野 愛

 

「ダンス・ド・サロンマキ」は、社交ダンスに特化したデイサービスです。
高齢者には少しハードルが高そうに思える社交ダンスを、どのようにデイサービスに取り入れているのでしょうか。管理者で生活相談員の牧野愛さんに話を聞きました。

目次
本格的な指導のもと 社交ダンスを学ぶ場を提供
体力アップと同時に認知機能低下の防止にも

本格的な指導のもと 社交ダンスを学ぶ場を提供

「ダンス・ド・サロンマキ」(神奈川県相模原市)は2017年にオープンした、社交ダンスに特化した生活支援型通所事業所です。

管理者である牧野さん自身は社交ダンス経験者ではありませんが、市内で訪問介護と地域密着型の通所介護事業所を1カ所経営している自身の母親、そして娘が趣味で社交ダンスを楽しんでいます。
そのような環境にあることから、社交ダンスと介護という組み合わせでのサービス提供に思い至ったと言います。

「社交ダンスは戦後に流行し、当時は各地にダンスホールもたくさんあったので、若い頃に社交ダンスに親しんだ高齢者は意外と多いのです」と牧野さん。

長く社交ダンスを続けている人は、80代になっても90代になっても背筋がピンと伸びていて、若々しい人が多い。それならば、高齢者に引き続き社交ダンスを楽しんでもらう場をデイサービスで提供すればいいのではないか、と考えたそうです。

そこで社交ダンスのスタジオを作りデイサービスを運営する傍ら、上階にある事務所で居宅介護支援事業所も運営しています。

「ダンス・ド・サロンマキ」は生活支援型通所サービスなので、対象は要支援者と要支援状態となる恐れのある高齢者です。週2回、水曜日と金曜日の13時から15時までの2時間、サービスを提供しています。

プログラムはバイタルチェックから始まり、準備体操をしてから社交ダンスのレッスンをスタート。プロまたはアマチュアのダンス講師による指導を受けたあと、最後にストレッチをして終了となります。ケガを防ぐためにもレッスン前後の体操やストレッチは、介護スタッフの指導のもと、入念に行っています。

介護94_ダンス・ド・サロン・マキPH1 - コピー.JPG

運動前にはペットボトルやタオルを使った体操を行う。運動後は椅子に座ってストレッチ



「主に水曜日はラテンダンス、金曜日はスタンダードダンスと分けて、それぞれダンス講師に来てもらっており、プロA級や元アマチュアチャンピオンなど、一流の方に教えていただいています。母や娘が社交ダンスをやっている関係で様々なツテをたどり、お願いしています。ですから、デイサービスといえども指導は本格的。社交ダンスの経験がある利用者の方にも満足のいくものになっているのではないかと思います」



体力アップと同時に認知機能低下の防止にも

社交ダンスの経験はないが以前から興味がありやってみたいと思っていた人、家族に勧められた人、友達に誘われて……など、ここにやってくる利用者の参加理由は様々です。

「教室に通うのは敷居が高いと思っている方や、何か趣味を見つけたいと思っている方などにはおすすめです。介護保険を使えるので、一般的な教室より費用面でもかなり気軽に通えて、お得だと思います」

実際に利用者はデイサービスというより習い事に来ているような雰囲気で、趣味の仲間と楽しんでいるような様子です。最初は地味だった服装もどんどんお洒落なものに変わったり、普通の室内履きで練習していた人が「ヒールを履きたい」と言うようになるといった変化も見られます。
最初は姿勢が悪く、一人でデイサービスに来れなかった人が、通ううちに背筋がピンと伸び、一人で歩いて通えるようになったケースもあります。


「送迎はあえてしていません。ご自分で来てもらうことも訓練になります」と、工夫を示します。

利用者は趣味の仲間に会う感覚で通ってくるので、迎えに行かなくても「行きたくない」と言って休む人はほとんどいません。「ボケないように……」と言って通い始めた人が、いつしか「上達したい」と考えるようになるなど、目的が変化する点も大きなポイントです。

「社交ダンスは全身運動で、前や横だけでなく、後ろにも移動します。後退する動きというのは日常生活ではあまりしないので、普段は使わない筋肉も鍛えられます。それと、音楽に合わせなければいけないし、相手を感じながら動かなければいけないので、踊ると同時にさまざまな感覚が刺激されるのです」と牧野さん。
体力アップに加えて認知症予防の効果も期待できると言います。

介護94_ダンス・ド・サロン・マキPH2 - コピー.JPG

講師は利用者に身体の仕組みを教えながら、無理な体勢は取らせないようにして踊る



現在、「ダンス・ド・サロンマキ」では、年に1回、トッププロを迎え、ダンスパーティを開催。利用者同士で一緒にダンスショップに行って衣装を選んだりするのも、通い続けるモチベーションになっています。
また、成果発表の場もあり、見に来た家族からの「去年より上手になっていてすごい」などの声も、励みになっているようです。

牧野さんが利用者の変化を一番感じるのは、その表情だと言います。趣味もなく、ずっと家で過ごしていた人は表情が暗く、声も小さい。それがデイサービスに通ううちに笑顔が増え、声も大きくなってきます。「こんなに笑う人だったんだ」と驚くこともあるほどだと言います。

「課題があるとすれば、利用者数が少ないこと。別の事業所を持っているから運営できていますが、経営的には厳しい部分もあります」と、牧野さん。
未経験の人でも練習すれば十分踊れるようになると、新たな利用者獲得に意欲を示します。

「老後に趣味があるのとないのとでは大きな違いがあります。楽しみを見つけられると生活が豊かになりますし、介護が必要な状態になるのを遅らせることができると思います。社交ダンスは男女ペアで踊るのが基本なので、できれば男女同じくらいの人数が望ましい。男性にもぜひ参加してほしいなと思っています」

 

制作:日本医療企画㈱
取材年月:2022年2月



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PROFILEプロフィール

ダンス・ド・サロンマキ 管理者・生活相談員 牧野 愛

〇ダンス・ド・サロンマキ
2017年にオープンした、社交ダンスに特化した生活支援型通所事業所。
バイタルチェック、準備体操に続き、プロA級や元アマチュアチャンピオンの講師による指導が、介護保険を使いお得に受けられる。利用者の向上心と社交性を高めることをめざしている。

神奈川県相模原市南区南台3-9-11-1
TEL:042-705-5385

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