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<著者> 株式会社スターコンサルティンググループ 代表コンサルタント 糠谷和弘


新卒が入社して半年、入所施設なら夜勤で独り立ち、通所施設なら送迎に1人で行くようになっている頃だと思います。指導計画通りに順調に進んでいますか?

新人教育において絶対にやってはならないのは、「職人的指導」になります。〝背中で教える教育〞、〝経験と勘に頼った指導〞から脱却しなくてはなりません。
基本から応用に進むように手順を決め、座学とOJTに分けて効率的、効果的に指導するのが重要です。


しかし、いくらプログラムを作りこんでも、実際に指導するトレーナー役がそのことを理解していなければ台無しになってしまいます。

 

そこで、愛知県のある法人では、毎年下期に「指導者研修」を実施することにしました。対象は入社して25年目の職員です。
実際にどのようなことを行っているのか、いくつかご紹介していきます。

目次
01:指導者になるメリット
02:指導者の役割
03:面談方法の指導
04:対象者別の指導のポイント

1.指導者になるメリット


指導者になることをネガティブに受け止める人は多くいます。

確かに仕事が増えるということはありますが、人に指導するには、自分のしている業務を整理して言語化し、噛み砕いて説明しなければなりませんから、より業務を深く理解し、自分自身のスキルを向上させるきっかけになります。

そのため、この法人ではまずリーダー予定者に「メリット」から伝えることにしています。



2.指導者の役割


指導者の役割は、ただ教えてスキル向上をサポートするだけではありません。
「習得状況の把握」「指導計画の見直し」「不安の解消」のほか、それらの情報を上司やほかのスタッフに発信し、協力してもらわなければいけません。

指導者研修では、テーマごとの具体的な動きを伝えます。

例えばこの法人では、毎月、リーダー会議で、下記のフォームによって指導の進捗報告をすることを義務付けています。
報告内容から、個別に今後の対策を練るのです。議論する時間は1人5分程度ですが、とても成果が上がっています。

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3.面談方法の指導


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指導上もっとも大事なのが、トレーナーと新人との面談です。研修では、面談手順の指導だけでなく、ロールプレイまで行います。

主な内容は、次の通りです。

① アイスブレイク
② まず長所、できていることを褒める

③ チェックリストでの評価から、習得が遅れているところ(目標)を共有する

④ ②の項目の指導日(時間)を決める
⑤ 不安点を聞き出す


また、指導が不慣れなトレーナーの場合には、面談に上司が同席することもあります。

この法人では、以下のようにルールを決めています。

【面談頻度】月1回ユニット会議の前

【面談時間】20分程度

【面 談 者】 トレーナー

【ユニットリーダーの同席】トレーナー初心者は3回目まで同席、トレーナー経験者は2回に1度同席

 

4.対象者別の指導のポイント


介護業界では、新人は学校を卒業したての人材ばかりではありません。年上の新人に指導することもよくあります。
年下が先輩でも謙虚に聞いてくれれば良いですが、うまくいかないこともあります。また、相手が外国人ということもあるでしょう。

研修では、想定される対象者ごとに指導のポイントや注意点を伝えています。

 

例えばこの法人では、50代以上で無資格未経験の中途採用者が多いため、以下のようなことを伝えています。

・年上であることに配慮した言葉遣いで指導する(敬語をしっかり使う)

・熟年者にありがちな「落とし穴」をあらかじめ伝える(知ったかぶりしてしまう等)

・介助方法の間違いを正すときは、他のスタッフのいないところで行う

・面談ではできる限り上長を同席させる

 

今の時期は、新人のスキルに差がでてくるころです。裏を返せば指導者のテクニックに差が出る時期とも言えます。

この時点での反省を次に活かせるように、しっかりと準備しましょう。



監修:㈱高齢者住宅新聞社
制作年月:2022年10月




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PROFILEプロフィール

PROFILE

㈱スターコンサルティンググループ 代表コンサルタント 糠谷和弘

(ぬかや かずひろ)●介護事業経営専門のコンサルティング会社を立ち上げ、「地域一番」の介護事業者を創り上げることを目指した活動に注力。
20年間で450法人以上の介護事業者へのサポート実績を持つ。
書籍に「介護施設帳&リーダーの教科書(PHP)などがある。

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